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『亜人ちゃんは語りたい』がほのぼのハートフルすぎて心がキレイキレイになっちゃう件

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(出典):ヤングマガジン 公式サイトより

『亜人ちゃんは語りたい』は、2015年3月からヤングマガジンサード(講談社)で連載中の学園コメディ漫画です。作者はペトスという方なのですが、調べた限りこの作品がデビュー作っぽいですね。処女作でこんないいマンガかけるなんて素敵なんでしょうか……!

 

普通の人間とは違う性質を持つ「亜人」の生徒の学園生活を描いたほのぼの漫画で、いつまでも読み続けられるようないい意味での「のんびりさ」がこのマンガにはあるのです。

あとは「亜人」というテーマ上、ファンタジー要素も含みつつラブコメ要素も隠し味に入れてみたりと読者受けにフルコミットしていただいております…!アリガタイネ…!

その影響もあってかこちらもスピンオフ漫画『オカルトちゃんは語れない』が2019年から同誌にて連載開始。ほのぼの系漫画は隙あらばスピンオフを出しがちなのが昨今の世の常ですね。  

※ネタバレほぼ無です!あらすじ紹介ぐらい!

本棚はこんな感じになる

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あらすじ

神話やおとぎ話のモチーフとなり、かつて怪物や妖怪などと称され迫害されていた「亜人」と呼ばれる特別な性質を持つ人間たちが、世間に「個性」として認められ一般社会に自然に溶け込んでいる世界。

現在では、社会的な弱者である亜人に対する「生活保障」が整備され若者たちには亜人のことを「デミ」と可愛く呼称するまでになっていた。

 

新学期、大学時代から亜人に興味をもっていた高校の生物教師の高橋鉄男は、これまで一度も出会ったことのない亜人たちに突如として囲まれる生活を送ることになる。

おしゃべり好きでお調子者な「ヴァンパイア」の小鳥遊ひかり、頭と胴体が分離している「デュラハン」の町京子、暑さに弱い「雪女」の日下部雪といった1年生の生徒たちや、地味な服装にして異性を避けている「サキュバス」の新人教師佐藤早紀絵。

彼女たちはそれぞれ「亜人としての悩み」を抱えながら日常生活を続けており、当初はただの興味の対象としか見なさなかった鉄男は次第に教師として、同僚として、彼女たちの話を聞きながら問題に向かい合っていく。

(出典):Wikipediaより

 「亜人」にバチコリ興味を持っている普通の人間・高橋鉄男と個性豊かな「亜人」たちとの交流で織りなされる学園コメディーです。

読み始めて最初は「いろいろな亜人を登場させて1話完結型するタイプのコメディーかな?」と思っていたのですが、意外や意外1人の亜人を何話もかけて深掘るタイプの学園コメディーでした。

これからバンバンほかの亜人を登場させる腹積もりかもしれませんが、今のところあらすじに出てき4人がメインキャラでそれ以外の亜人は数えるほどしか出てきていません。

 

登場人物を絞って一人ずつ個性をピックアップしていく進め方は一人ひとりに感情移入できて私は非常に好感度高しングタカタカオというわけです…!キャラクターへの愛着もどっぷり湧くというわけです…!これは期待せざるを得ませんね…!

 

 

 

まずは基本情報から

2020年6月現在8巻まで発売済みです。

気になる累計発行部数ですが、2016年時点という古い情報になりますが4巻発売時点で110万部を突破しておりました!今はその倍の8巻まで出てるので単純計算で220万部ぐらいは突破しているのではないでしょうか??

220万部クラスというと『聲の形』『レベルE』あたりが同売上帯にいる感じですね。どっちも超面白いんだよなあ……!

 

第2回次にくるマンガ大賞 コミックス部門2位を受賞し、連載スタートからわずか1年で見事アニメ化。

う、、売れに売れとる…………!

 

 

 

総合評価

ストーリー ★★★★★★★★★★
画力 ★★★★★★★★★★
キャラクター ★★★★★★★★★★
ロジック ★★★★★★★★★★
コマ割り ★★★★★★★★★★

 

学園コメディーとしてかなりハイレベルにまとまっている印象です…!

 

登場する「亜人」の女の子たちはみんな可愛らしいし、主人公の先生も人当たりがよく不快感が一切ないです。ストーリーの基本線として「亜人」ちゃんたちのお悩み解決にフォーカスを当てているのですが、その中で普通の人と違う「亜人」との接し方など人間関係の考え方で勉強になるなぁと感心するシーンも多々多々ございます。最高じゃん…!

小学校低学年の国語の教科書とかに採用したほうがいいのではないか?と文部科学省に提案したくなるほどです。ホントよくできてます。

 

主な登場人物はこの5人なのですが、どうですか!?

なんかみんな素直で可愛らしく一生いいことだけしてそうな素敵な人たちに見えませんか……!?

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(出典):亜人ちゃんは語りたい コミックス1巻より

というかこのマンガは嫌なやつが一人も登場しません……!

漫画という何人も登場人物が出てくる漫画でそんなことありえるのでしょうか……もしてかして作者のペトス先生は生涯で一度も悪いことをしてこなかったような天使的な人なのでしょうか……!

イエスに「罪を犯したことのないものだけが石を投げよ」と言われても投げることができるタイプの人間なのかもしれません……!
 

 

 

 

ここがアツい!

ほのぼのだけじゃない!「その人らしさ」を考えさせる一面も!

基本的に各キャラクター持ち回りで日常パートをやる話が多いのですが、「デミ」の人たちはみんな自分の個性に何かしらの悩みを持っています。

その悩みを高橋先生と協力して解決しようとするのですが、高橋先生の「デミ」との接し方に豊かな人間性が見られて非常に素晴らしいのです…!

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(出典):亜人ちゃんは語りたい コミックス2巻より

普段はだらしなくぼけぇ~…としている高橋先生ですが、生徒からは結構人気があり(どこの学校にもジャージでぼさっとした先生が人気だったりしますよね笑)これがまた中々いいことを言いよるんですよねぇ…………

主人公の高橋先生しかり「デミ」たちしかり登場人物全員が嫌味なところが一切なく読んでいてかなり気持ちがいい漫画だと思います…

日々のストレスとかで嫌な気持ちになった時にこのマンガを読めばかなり心落ち着けられるんじゃないでしょうか。(これだけ素でいい人たちしか登場しないなんて、ペトス先生の人の好さが伺えますね…恐らく間違いなくかなり穏やかで優しい人に違いないでしょう…………!)

 

言うまでもなく「デミ」の女の子たちはみんな純真・素直・わんぱくでめちゃくちゃ愛嬌があって可愛らしいです…………

「あぁ将来はこんな娘が生まれたらいいな」という目線で読んでいる30代独身男性も非常に多いんじゃないでしょうか……! 

総合的に非常にまとまったいい作品です!

読んで損をすることは絶対ないと言えるでしょう!

 

 

 

総評

『亜人ちゃんは語りたい』いかがだったでしょうか?

日常系学園コメディは世に溢れるほど溢れていますが、その中でもこの作品は手を取る価値があると思います!

ぜひご一読ください!