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『地獄楽』がマンガ史上一番神秘的な画力で少年心を握りしめてくる件

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 (出典):少年ジャンプ+ 公式サイトより

 『地獄楽』は、2018年1月から今イチバン勢いのある漫画サイトの少年ジャンプ+(集英社)で連載スタートした忍法浪漫活劇マンガです。連載が開始されてわずか数か月で少年ジャンプ+の人気No.1作品と称されたほどの大ヒット漫画となっております……!

 

作者・賀来ゆうじ先生は過去にジャンプSQで『FANTAZMA』の連載経験がある方で、その後『ファイアパンチ』『チェンソーマン』の作者である藤本タツキ先生のアシスタントを経て、『地獄楽』を世に送り出すに至るわけでございます。
今をときめく少年ジャンプ+の看板作品!

行くぜ……!

※ネタバレほぼ無です!あらすじ紹介ぐらい!

本棚はこんな感じになる

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あらすじ

時は江戸時代末期となる頃――。

かつて最強の忍として畏れられた画眉丸(がびまる)は、死罪人として囚われていた。そんな中、打ち首執行人の山田浅ェ門佐切から極楽浄土と噂される島にあるとされる「不老不死の仙薬」を持ち帰ることを無罪放免の条件として告げられる。

死罪人の監視のため同行する打ち首執行人・山田浅ェ門一族や無罪放免を求める他の死罪人達と、一見美しいが恐ろしい化物の住む謎の島で仙薬を奪い合うことになる。

 (出典):Wikipediaより

 主人公・画眉丸は最強の忍と称されており、まるで心がないかのような冷徹さから「がらんの画眉丸」という肩書を持っています。そんな画眉丸が石隠れの里で最愛の妻・結(ゆい)と出会い静かに暮らすことを心に決めるのですが、里に裏切られてしまい抜け忍として囚われの身となるところからお話がスタートするわけであります。 

 

そこで出会ったのが処刑執行人を代々務めた「打ち首執行人」の一族・山田浅ェ門佐切です。画眉丸を処刑する立場でありながらも、辿り着いた極楽浄土では運命を共にするペアとして行動し、次第に信頼関係が芽生えてくるのです……!

 

「最強の忍」がらんの画眉丸

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(出典):地獄楽 コミックス1巻より

 

「打ち首執行人」山田浅ェ門佐切

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(出典):地獄楽 コミックス1巻より

 

 

まずは基本情報から

2020年6月現在10巻まで発売済みです。

単行本は新刊が出るたびに即重版がかかるほどの人気ぶりで、2018年8月には少年ジャンプ+人気No.1と称された作品です……!(スゴイネ!)

また、翌2019年には「集英社PUSH3作品」に『呪術廻戦』『アクタージュ』『地獄楽』と並び選出されているなど少年ジャンプ側も猛売り出し中の激熱マンガというわけですね……

現在少年ジャンプ+の人気No.1は『SPY×FAMILY』に譲ってしまいましたが、それでもなお少年ジャンプ+の二大看板として人気を博している次第でございます。

 

発行部数は2020年4月で順調に200万部を突破……!

受賞歴はこんな感じですね。(意外にもマンガ大賞には縁がなかったのか……)

  • 第14回全国書店員が選んだおすすめコミック
  • 2018年次にくるマンガ大賞(Webマンガ部門)  

  

 

総合評価

ストーリー ★★★★★★★★★★
画力 ★★★★★★★★★★
キャラクター ★★★★★★★★★★
ロジック ★★★★★★★★★★
コマ割り ★★★★★★★★★★

 

少年漫画としての完成度が非常に高い……!

野球で言うと6番打者にコイツが控えていたら怖い……!って感じですね(伝われ)

 

第1巻の超絶怒涛の展開ぶりは筆舌に尽くしがたいほどワクワクが止まらんティックなのです……!ぜひ有権者の皆様にご覧いただきたい…!

 「えっ、極楽浄土すごいやばそう……!」

 「えっ、ほかの囚人たちやばそう……!」

 「えっ、打ち首の人たちやばそう……!」

という感じでキャラと設定の大洪水に飲み込まれて語彙力が完全消滅してしまうほどなのです……流石はジャンプ+の二大双璧…!!!

 

画力も高く、特に極楽浄土に登場する生物の「不気味なんだけどどこか神秘的♡」な表現力は全読者が舌を巻いたとか巻かなかったとか……!ただ少しクセがある絵かなとも思ったので☆6に控えておきました。

 

ただ後半に「タオ」という超重要要素が登場するんですが、これが個人的にはイマイチぴんと来ておらず……(かっこいいんだけど、なんかよくわかんないってなる…)ということでロジックは☆4にさせていただきました。

 

 

 

ここがアツい!

極楽浄土の不気味さが半端ない!神の領域に足を踏み入れてしまった……!

全マンガ家の中でも、極楽浄土を書かせたら右に出る者はいないんじゃないか…?と思わせるほど神秘的で不気味な超絶魅力的シーンがさらっと描かれているのです…!

 

特にお気に入りのシーンがこの2つ……!

表現力が大爆発しつつ、細部の書き込みはまさに針の穴を通すコントロールで描かれておりもう最高…!ゾクゾクッ♡♡!って感じです……!

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(出典):地獄楽 コミックス1巻より

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(出典):地獄楽 コミックス3巻より

これだけでも少年の心を握り潰すのにはもう十分なのですが、ここからさらに追い打ちをかけるアルティメット少年心を揺さぶる要素が登場します。

 

それが鬼尸解(きしかい)なのです……!

ぶっちゃけBLEACHの「卍解」「刀剣開放」と同様のものだと認識してもらえれば大丈夫です。

こういう「真の姿を開放するぜ!パワーアップだッ!」的なやつは単純にテンションがブチ上がるので少年の心を捨てきれなかった人は全員ドハマリすること間違いナシだと思います……!

鬼尸解」するとこんな感じになります…!

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(出典):地獄楽 コミックス3巻より

BLEACHとNARUTOを足して2で割ったようなかっこよさがこのマンガにはあるのです!忘れていた少年の心を取り戻すにはここでいくしかないのです! 

  

 

総評

『地獄楽』いかがだったでしょうか?

極楽浄土を一度マンガで見てみたいと思ったことがある方はMUSTで手に取ってみるべきマンガだと思います!

ぜひご一読ください!