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『逃げ上手の若君』売れっ子の新作を読んでおけば鉄板やん!と思った結果www

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週刊少年ジャンプで2021年7月現在『逃げ上手の若君』という作品が連載中で、どうやらこれが『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』をゴリゴリにヒットさせまくった松井先生の最新作らしい。

つい先日『暗殺教室』を全巻大人買いして週末に枕を濡らして嗚咽を漏らしながら読了した私にとってこの作品は将来を約束されたニューカマーに見えた。そう、例えるなら野球界の大谷翔平、将棋界の藤井聡太に並ぶ作品に見えたので、ちょうどEbookjapanで単行本第1巻が発売されたのを見て早速購入してみた。

 

やはり売れる前に単行本を購入して手垢をつけておけば、将来的に爆発的に人気が出た時に古参ぶることができるため、有望作の青田買いはやめられないのだ。

 

まぁとりあえずレビューしていきます…

※ネタバレほぼ無です!あらすじ紹介ぐらい!

記念すべき第1巻の表紙はこんな感じで可愛かった

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(出典):『逃げ上手の若君』第1巻より

 

あらすじ

 「魔人探偵脳噛ネウロ」「暗殺教室」の松井優征が少年ジャンプに帰還!
最新作は史実を描く逃亡譚!鎌倉と室町の歴史の狭間で、誰にも物語られたことのない逃げる英雄がいた――。
その名は北条時行。足利高氏によって鎌倉幕府を打倒され、家族も地位も失った少年は、地の果てまで逃げ延び復讐を遂げられるか!

(出典):週刊少年ジャンプ 公式サイトより

なるほど、史実ベースの漫画ですか。なかなか興味深いですねぇ。

ただ時代設定が鎌倉南北朝時代とはかなり渋い…渋すぎる。人気どころの平安・戦国・江戸をスルーしてまさかの鎌倉南北朝チョイスとはすでに他の漫画化とは目の付け所がまさに違うというか異なっているというか異質を放っているということですね。

わたくし、日本史にはそこそこ興味があり学生時代は受験科目にも選択してかなり勉強した方なのだが、それにしても足利尊氏なんてものはセンター試験に出るか出ないかの当落線上だし、北条時行なんて私の受験戦争には登場もしなかったワードである。歴史上に本当に存在しているのかも疑わしい

まぁだからこそ、史実ネタバレを食らわずに作品を楽しめるというメリットもあるのだろうが。

 

 

 

 

 

まずは基本情報から

『逃げ上手の若君』、通称「逃げ若」は週刊少年ジャンプにて2021年1月から連載がスタートして現在絶賛連載中である。松井先生は前作の『暗殺教室』からなんと5年ぶりの新作とのことだ。この5年間で南北朝時代について死ぬほど勉強をしてきたに違いない。

まだ作品が始まって間もないのであまり紹介するポイントがないのだが、少年ジャンプ内での掲載順はそこそこのポジションをキープしており、打ち切り候補になるようなことはないだろう。そのあたりは流石松井先生と言わざるを得ない。それに前回の『暗殺教室』もそうだが、読めば読むほど、噛めば噛むほど味が出るスルメのような食感が売りの作者であるので、物語後半でキャラクターの深堀がもっと進めば爆発的な人気になる可能性がよしんばあるかもしれないというところに期待大だ。

総合評価

ストーリー ★★★★★★★★★★
画力 ★★★★★★★★★★
キャラクター ★★★★★★★★★★
ロジック ★★★★★★★★★★
コマ割り ★★★★★★★★★★

 

 

 

 

ここがアツい!

主人公が可愛くて素敵!
イマドキにウケるタイプのキャラクター像に感服の至りィ!

こちらが本作の主人公:北条時行なのだが、まずは見てほしい。
この中性的でチャーミングなご尊顔を…

前作『暗殺教室』の潮田渚を彷彿とさせる顔立ちは非常に魅力的で可愛らしく、このページだけで第1巻の元が取れたといってもギリギリ過言ではない。というか松井先生が描くこの中性的なキャラクターたちがもう本当に堪りに堪らない。好みにクリティカルヒットしていてとても困る。

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(出典):『逃げ上手の若君』第1巻より

 

史実の北条時行がこんなに魅力的な造形だったのか?そもそもこのタイミングで子供だったのかは私は知る由もないが、今後大河ドラマでもない限り私の中での北条時行は死ぬまでこのイメージなのだろう。なんてすばらしい、松井先生誠にありがとう。

 

そしてこの北条時行はこれまた史実がそうなのかはさっぱり分からないが、嫌なことや面倒なことからは一瞬で逃げ出してしまう、逃げ上手の若君なのだ。弓のお稽古やお勉強なんてものは体調が悪いと言ってスルスルと逃げ出してしまう。鬱が蔓延した超ストレス社会の現代に今一番求められる能力と言っても過言ではないスキルをこの時行は既に獲得しているのだ。うむむ、見習いたい。

 

ただ何も時行は臆病で逃げ出しているわけではない。

 

怠惰、臆病 それでいい。お飾りの私に文武の力など無用の長物だ。
私は・・・この鎌倉が好きだ。平和に暮らす人々の笑顔を見るのが好きだ。
地位も栄誉も別にいらない。この町で生きていければそれでいい。

By 北条時行

 

この可愛らしい顔で平和を望み、地位名誉にも拘らず極めて謙虚
無限に推せる

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(出典):『逃げ上手の若君』第1巻より

 


 

(たぶん)魅力的で今後のキーマンになる(だろう)キャラが個性的で期待大!

第1巻で登場した新キャラのうち、ダントツで異質な雰囲気を醸し出しているのはこの男ォ~、諏訪頼重(すわ よりしげ)である。

『魔人探偵脳噛ネウロ』のネウロしかり、『暗殺教室』の理事長しかり、松井先生のこういったぶっ飛んでいる枠のキャラクターには非常に期待できる。現時点ですでにかなりのインパクトを残している彼だが、今後は時行の(たぶん)先導として大きく(小さくかも?)物語に関わってくるに違いない気がする(もしかしたら他のキャラが出てくるかも?)

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(出典):『逃げ上手の若君』第1巻より

 



 

 

総評

『逃げ上手の若君』いかがだったでしょうか?

逃げ恥も見たのだからら逃げ若も見ようよ、きっと同じくらい面白いさ