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『マイホームヒーロー』が家族の幸せのためにお父さんが殺り遂げる名サスペンスだった件

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(出典):週刊少年マガジン公式サイトより

『マイホームヒーロー』は、2017年から週刊少年マガジン(講談社)で連載がスタートしたクライムサスペンス漫画です。原作・山川直輝、作画・朝基まさしのペアとなっております、山川先生の方は『100万の命の上に俺は立っている』でも有名な方ですね!ミステリジャンルの第一人者2人が満を持してタッグを組んだのが本作品というわけです。

 

何の変哲もない一般サラリーマンである主人公が、娘を守るために殺人を犯してしまい……その後も数多の危機からタイトル通り「マイホームヒーロー」となって家族を守っていくというマンガなのです。

 

手が伸びたり、忍術が使えたり、斬魄刀を持っていたり、などそんな特殊能力は一切持っておらず主人公はあくまでただの推理好きなサラリーマンなので話自体がかなりリアルに作り込まれているのが魅力的です……!

行くぜ……!

※ネタバレほぼ無です!あらすじ紹介ぐらい!

本棚はこんな感じになる。大人買いです。

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あらすじ

主人公・鳥栖哲雄(とすてつお)は平凡なサラリーマン。推理小説オタクであり、趣味で推理小説を50本も書くほどでミステリの殺人トリックや殺害方法を知り尽くしていた。やや物騒な趣味ではあるが、これまで妻と娘の3人で幸せな家庭を築いてきた。

ある日、一人暮らし中の大学生の娘 零花(れいか)に久しぶりに会った際、顔に暴力の痕跡を見つける。暴力を否定した零花と別れた直後に、路上でガラの悪い若者の集団と遭遇。彼らの会話の内容から、そのうちの一人が娘の彼氏であるらしいこと、また暴力を振るったことも聞き取れたため、尾行し確かめようとするが仲間に見つかり痛めつけられる。

翌日、会社を休み娘のマンションで手がかりを探っていた所、突然その男が訪ねてくる。とっさにクローゼットに隠れて電話を盗み聞きしているうちに、妻 歌仙(かせん)の実家の財産を奪い取るために零花に近づいたことや、過去に女性を殺害していることなどが分かり戦慄する。哲雄は娘を守るためにこの男を殺してしまうことを衝動的に決意し、不意を突いて撲殺した。哲雄は、偶然部屋を訪ねてきた妻と共に、推理小説で培った持ち前の知識で死体をバスルームで処理して証拠隠滅を図ろうとする。しかし、撲殺した男 麻取延人は犯罪組織(半グレ)のメンバーであったことから徹底した行方探しが始まる。

サラリーマンと半グレの命がけの駆け引きが幕を開ける。

 (出典):Wikipediaより 

長々とあらすじを書いていますが、友達に一言で伝えるようにマンガの内容を表すと

「娘のDV彼氏を殺してしまったので、夫婦で協力して完全犯罪を目指すマンガ」

となるのです…!もう面白そうじゃないですか…!?笑

 

推理小説オタクの夫婦 vs 半グレ集団という構図で物語が進むわけですが、ほかの漫画と違うのは主人公側が先に殺人をしちゃっているという点でしょうか?主人公側は必死に証拠隠滅をしようとし、半グレ側はめちゃくちゃ疑ってかかるし、ということで全体を把握しているのは読者だけ……!というめちゃくちゃ熱いサスペンスになっています。

 

 

まずは基本情報から

2020年6月現在、単行本11巻まで発売されています。

発行部数やら受賞歴やらを調べようと思ったのですが、なぜか全くと言っていいほど情報が出てこず断念……!なぜなんだこんなに面白いのに……!

個人的にはめちゃくちゃ知名度あってもう売れてる!って感じの作品なんだと持っていたのですが、もしかしたら世間的認知度はまだ低いのかもしれないですね。今のうちに『マイホームヒーロー』を押さえておけば、後々ドヤ顔できるのではないでしょうか……!

   

 

総合評価

ストーリー ★★★★★★★★★★
画力 ★★★★★★★★★★
キャラクター ★★★★★★★★★★
ロジック ★★★★★★★★★★
コマ割り ★★★★★★★★★★

これぞサスペンス!

平凡サラリーマン・鳥栖哲雄と半グレ集団の駆け引きが面白い……!

 

割と行き当たりばったりで人を殺してしまった哲雄ですが、趣味の推理小説から得た知識で何とか死体の処理やらを済ませるシーンがリアリティ満載です(ホームセンターであれこれ買って……みたいな)

特に人を殺してしまった後、変に大げさに取り乱せない感じとか表情とかめっちゃリアルに描かれていて素晴らしいですね。たぶん私もこんな感じにリアルになりそうな気がします……

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(出典):マイホームヒーロー コミックス1巻より

絵も癖がなく非常に見やすいですね。

リアルなストーリーにも合っていて好印象です。

 

クライムサスペンスということもあって、話の合理性は気になるところだとは思いますが現在11巻まで発売されていてながら文句を言いたくなったことは一度もないぐらい話はきれいに進んでいます……!

(私がチョロい読者説は大いにありますが……!)

 

 

ここがアツい!

推理小説で培ったノウハウを惜しみなく発揮!鳥栖哲雄の有能ムーブが光る!

行き当たりばったりで殺人を犯してしまい、限られた状況・時間の中で処理をする必要があったのですが、鳥栖哲雄は見事に対処していくわけです。

趣味のミステリー小説で日ごろから様々な死体の消し方を考えていたという鳥栖哲雄……!ミステリー小説作家の人もみんなそうなのでしょうか……(しかもだいぶ科学よりの方法でしたね)

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(出典):マイホームヒーロー コミックス1巻より

  

そんなこんなしているうちに迫りくる半グレ集団の監視!

鳥栖哲雄は愛する家族を半グレの手から守り切ることができるのでしょうか……!?

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(出典):マイホームヒーロー コミックス1巻より

第1巻での進み方が半端ないのが特徴ですね……!

鳥栖哲雄がうっかり人を殺してしまうのも第1巻序盤ですし、今後半グレ集団との闘いになっていくんだ…!という物語の大方針を読者に第1巻の間で示せているのは見事というほかないですね~

少しでも興味を持った人がいれば、まずは第1巻だけでも読んでみることをお勧めします!そんな作品です!

山川直輝 (著), 朝基まさし (著) 販売: 株式会社 講談社 ¥660

 

 

総評

『マイホームヒーロー』いかがだったでしょうか?

実写ドラマ化がいとも容易く想像できる作品です!序盤で読者の心を一気に引っ張り込んできてくれるので、後は流れに身を任せて全巻大人買いするだけですね!

 

ぜひご一読ください!